円形脱毛は治りやすい
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円形脱毛症については、まだ完全にその仕組みはわかっていませんが、ストレスやアレルギーその他の原因で起こると言われています。医学的には、次のような諸説があります。
[自己免疫説]
円形脱毛によって抜けた毛にリンパ球が多く含まれていることから、何らかの原因で自己免疫機能が働き、毛髪あるいは毛根を異物と判断し、体外に出そうとするために起こる脱毛という説です。
アレルギー、特にアトピー性皮膚炎の子どもに脱毛が起きやすいのは、こういった自己免疫機能と関連があるのではないかと言われています。
[末梢神経異常説]
円形脱毛者には肩や首に強い凝りを訴える人が多く、首を支える僧帽筋という筋肉の中を走っている後頭神経に麻酔薬を注射すると、脱毛部の皮膚温度が上昇し、短期間で脱毛が回復したという報告があります。
これらのことから、何らかの原因で首の神経の流れが滞り脱毛が生じると考えられています。
[自律神経異常説]
心臓をはじめ多くの臓器は自律神経によりコントロールされています。
また、ショックや緊張で心臓がドキドキすることからもわかるように、自律神経と精神状態には密接な関係があります。
自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、ストレスを受けると交感神経が緊張し、血管が収縮して血流が滞ります。
円形脱毛症の傾向のある人は頭部への血流が悪くなり、毛根に走る毛細血管の血流が止まってしまうのです。
そのため毛根へ栄養が運べなくなり、栄養失調となって毛根が仮死状態となり、脱毛すると言われています。
また、自律神経は副腎皮質ホルモンとの関わりが強く、ストレスを受けるとふつう副腎皮質ホルモンが多量に分泌されますが、円形脱毛の人の場合この分泌が少なく、したがって脱毛部に副腎皮質ホルモンを塗布し補ってやると、脱毛が停止し発毛が促進されます。
円形脱毛の治療には、内服による全身治療と脱毛部への局所療法があります。
内服薬には副作用の少ないセファランチンや副作用はあるが効き目は大きい副腎皮質ホルモン、塗布薬にはフロジン液や副腎皮質ホルモン剤・抗ヒスタミン剤含有の軟膏などが使われます。
その他、麻酔によるブロック療法、外部的なものでは赤外線照射、ドライアイスチョーク療法、スチームによる血行促進などが行なわれています。
また、市販の育毛剤も比較的よく効き、よほど悪性でないかぎり一年以内に回復します。
ストレス性の脱毛の場合は、ストレス要因がなくなるか軽減すると自然治癒することも少なくありません。
ですから、多量に薬品を投与しても、薬品が効いたのか自然治癒したのかわからないと言えます。
むしろ薬品やホルモン剤による副作用が心配なこともあります。
高額な育毛剤や育毛クリニックも実際には必要ないかもしれません。
髪の毛が抜けること自体ショックですから、なんとか早く処置したいという思いでさまざまな療法にすがりがちですが、円形脱毛の場合には過剰な治療行為をしすぎないよう注意しなければなりません。
そのためにも、とりあえず自分の脱毛が円形かその他の脱毛か、皮膚科で診察を受けてみて判断し、円形脱毛なら根気よく医師の指導のもとで治療を続けるようにしましょう。
なお円形脱毛も悪性になると、単発型でなく多発型で全頭部の脱毛になります。
この場合、男性型脱毛同様かなり治りにくくなります。
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