育毛剤:薬用不老林シリーズ
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不老林シリーズは医薬部外品なので、スーパーや化粧品店で手軽に求められます。
資生堂という宣伝力もあり、育毛剤最大のシェア(全育毛剤の三割以上)を誇っています。
一九八二年lに「薬用不老林」、一九八八年に「薬用不老林アクティブ」が発売され、現在の主力商品は 「薬用不老林メイグイファ」です。
メーカーでは八割近い人に効果があると説明しており、現に使用者の評判も決して悪いものではありません。
ところが成分を見てみると、円形脱毛症の治療薬であるグリチルリチン酸の他、パントテニールエチルエーテル、センブリエキス、ヒノキチオールなど育毛剤としては一般的なものばかりです。
ビタミンE、ニコチン酸、塩酸ピリドキシンなどの栄養成分も配合されていますが、これらもありふれたものです。
初代「薬用不老林」では、エチニルエストラジオールという女性ホルモン薬が使われていました。
これは、男性ホルモン型脱毛の生理学的作用に着目し、毛根内の男性ホルモンを抑制するとともに5α-リダクターゼの酵素作用を抑え、5α-DHAの生成を防ごうとするものです。
男性ホルモン型脱毛の理論にかなった方法ですが、大量投与には副作用があり、少量では効果がないというきわどい物質です。
ところが二代目「薬用不老林アクティブ」からは、エチニルエストラジオールは配合されていません。
安全重視でなんとなく特徴に欠けた育毛剤になったと言えなくはありません。
三代目「メイグイファ」では、「アクティブ」にマイカル花エキスという頭皮柔軟成分が付け加わりました。
マイカル花(中国名はメイグイファ)のつぼみから採れる抽出液は、血行をよくし、炎症を抑え、肝臓や胃の痛みをやわらげる内服薬として中国で使われていました。
これを育毛剤として試したところ、高い育毛効果があることがわかったのです。
この成分の配合により、「メイグイファ」は「アクティブ」より相当育毛効果は高くなったようです。
他社の育毛剤とくらべても、成分的にはそれほど特徴のない育毛剤ですが、これだけ売れるのは、やはり強力な宣伝力と販売網という薬以外の力によるものだと思われます。
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